2022年9月28日(水)、長泉町の女性のための創業サポート全5回の「わくキャリセミナー2022」がスタートしました。
第1回目の講師は、札幌市男女共同参画センター 北海道女性起業家支援ネットワークの菅原亜都子さん。起業に向けて必要な準備・行動を起こすための具体策を教えていただきました。
菅原さんは昨年度に続き、3回目のご登壇なります。
◇菅原さんのプロフィール
札幌市男女共同参画センターに勤務し、以下のような活動をされています。
・ジェンダー平等
女性も男性もどの性の人も自分らしく生きられる社会を
・女性起業支援
コワーキングスペース「リラコワ」 … お試しワークなど、女性のお仕事を育てていくスペース。
「北海道女性起業家支援ネットワーク(ほくじょき.net)」…
北海度のどこに住んでいても、女性が起業相談できるようなネットワーク。地域を超えて安心して相談・支援を受けられる体制。
・組織のプレマネ(プロジェクトマネージャー)
マネジメントや部下育成を現場で悩みながら実践。『ティール組織』ABD読書会など組織論に関する勉強会を主催
とくに女性起業支援は、菅原さんが一番元気をもらえる活動だそう。
「どこにいても経験が小さくても、世界ではそれを必要とする人がいます。地域から可能性が広がっているということを、とても実感しています。」と菅原さん。
◇今回のセミナーの目標
Goal1―起業に向けた心の準備をする!
Goal2―自分のやりたいこと、実現したいことを言葉にする!
Goal3―次に起こすアクションを具体的にイメージする!
◆チェックイン
グループ内で自己紹介と、「今の気持ち」「セミナー終了時に、どんな気持ちでいたいか」を話しました。
◇Goal1―起業に向けた心の準備をする!
・「なぜ起業したい?」を用意しておく
・支援を受けることへの心のハードルを下げる
・近いところから始めて、遠い場所から振り返るくせをつける
◆ペアワーク
「あなたはなぜ起業したいのですか?」「きっかけは?」「やってみたいことは?」ペアで聴き合いました。
受援力をあげる
*受援力とは、主に福祉の分野で使われる言葉。起業を目指す人にも必要な力。
Point1 最初は広く浅く、いろいろな相談機関・窓口に何度も足を運ぶ
⇒さまざまな問題に合った支援先を教えてもらう。
Point2 複数の多様な支援を受ける
⇒遠慮なく、「助けてください!」と言うこと。
Point3 ドリームキラーやマウンティングする人とは距離を置いてOK
⇒味方を増やしてから対決しよう!
Point4 支援機関・制度は探さない。いろいろな場で発言する
⇒言葉にすると、誰かが聞いていて教えてくれる。
Point5 家族に言うのは最後でもOK
⇒家族や親しい友人は心配から反対する可能性が高いので、準備ができてからでも。
Point6 自分を大切にする=自分自身は一番の支援者
⇒支援側は限界がある。お金のことも最終的に決定するのは自分自身。
「『わくキャリ』という安全なコミュニティの中で、困っていることを言う練習をしてほしいです」と菅原さん。
あなたはどっち?
『山登り型』 頂上のゴール(目標)を目指して登るタイプ。男性に多め。
『川下り型』 目の前のことをやっていって、気づいたらゴールに到達している。女性に多め。
あなたはどちらの段階?
『課題発見』 自分でしかできない。時間がかかる。
『課題解決』 専門家の意見や既存の知識で対応できる。
⇒アインシュタインは、1時間のうち59分で課題を発見し、残りの1分で課題を解決するそうです。
◇Goal2―自分のやりたいこと、実現したいことを言葉にする!
あなたのお客さんが、あなたのサービス・商品によって体験する感動シーンを考えましょう。
どんなことをしたら笑顔になるかを考えるとき、特定の1人を想定して、より具体的かつ細かく「ペルソナ」を設定します。ペルソナが自分自身という方は女性に多いですが、その時は客観的に見てくれる第2の目が必要です。
サービスの届け方は、ぜひ無料オンラインサービスを活用してください。やりたいことに集中するためには、簡単で便利な方法を選択することも大切です。
◇Goal3―次に起こすアクションを具体的にイメージする!
「現在」と「未来の感動シーン」の間にはギャップがあります。
起業の計画となるこのギャップを埋めるために、今できそうなアクションを考えていきます。
最後に、菅原さんから皆さんへエールをいただきました。
「具体的なビジネスプランを立てていくために、ぜひ『未来の感動シーン』を思い浮かべてみてください。そして、アクションを言葉にしてきてください。最終日の発表を楽しみにしています!」
◆受講生の皆さんの感想の一部をご紹介します。
・たくさんの方とお会いできて、自分の意思が強くなりました。
・ネットではない具体的な話を聞くことができ、同じ目標の方と話ができたことが励みになりました。
・起業に向けて前向きな方と一緒に受講できたので、起業への気持ちが菅原さんの話やワークで明確になってきました。
・起業の具体的なイメージを作っていくことができそうでした。
・今考えること、何をしたらがいいかが少しわかりました。家に帰ってから何度も自分に向き合ってみます。
◆札幌市男女共同参画センター
https://www.danjyo.sl-plaza.jp/
◆ほくじょき.net
https://sgenderecenter.wixsite.com/hokujyoki