パルプ不織布メーカー王子キノクロス様が製造販売する商品のリブランディングとPR支援を行いました。
王子キノクロス様は富士市の企業で、パルプを主原料とした乾式パルプ不織布(パルプエアレイド)、合繊エアレイドを製造しており、キッチンペーパーやフェイスマスク、体液吸収シート、加湿材などに利用されています。
プラスチック新法案が今月施行され、多くの企業が代替品を模索しています。
今から半年前となる2021年9月、バイオマス由来原料でできた熱成型可能なパッケージシートを開発した王子キノクロス様より商品PRのご相談を受けてプロジェクトが始まりました。
単なるデザイン制作ではなく、ブランドのコンセプトやネーミングを含め、リブランディングを提案させていただきました。
プロジェクトには空間スタイリスト・アートディレクターでDaphllel代表の荒川昌子さん、ファッションデザイナーでFukulier代表の福川登紀子さん、グラフィックデザイナーのフサムラユズコさんがモニターとして参加しました。
2回のモニタリング調査で、通常の紙より頑丈で繰り返し使用しできる、肌触りが良く、香り、水分を吸収できる、コーヒーかすや茶葉をシートに混ぜることができる、製造工程で水を使わない※などの特徴を踏まえ、モニターの3名がそれぞれ多方面から用途を提案しました。
◆参考「パルプモールド」について
類似品として比較される紙製の成型品「パルプモールド」は、パルプ(繊維材料)を水に分散させて製造します。一般的に卵やお弁当の容器、電化製品の梱包材などに使われています。
共にパルプを使った製品ですが、シートや成型品を作る過程で水を使うのが「パルプモールド」、使わないのが「キナリト」という違いがあります。
また、商品名の考案では木から成る素材であること、木の繊維と様々な素材の組合せからできていること、生成りの自然な風合いとやさしい肌触りがあることから「キナリト」と名付けました。
さらに素材とあなたをつなぐという意味合いも込められています。
ほかにもフサムラユズコさんによるロゴやチラシの作成、展示会のディスプレイ指導も実施し、全面的な支援を行いました。
展示会では、福川さんがデザインして縫製も行ったバッグ、ポーチなどのサンプル品をパネルにつけて紹介するディスプレイを提案し、採用されました。
展示会では大きな反響があったそうで、その後もサンプル品の製作が進んでいます。
今後の展開に期待せざるを得ない、今の時代に求められるサスティナブルな製品です。
SDGsに多分に貢献する「キナリト」。ぜひご注目ください。
【王子キノクロス様『バイオマスパッケージシート「キナリト」』カタログ】はこちら↓
https://bit.ly/3tFT5zU
【王子グループ 機能材カンパニー「キナリト」】はこちら↓
https://bit.ly/3KfzKN4
【王子ホールディングス「キナリト」プレスリリース】はこちら↓
https://bit.ly/3r9YzSZ