2024年10月16日(水)、長泉町の女性のための起業サポート「わくキャリセミナー2024」第2回目「起業・副業 まずは知っておきたいお金の話」が長泉町南部地区センターで開催されました。
講師に中小企業診断士 仲原真澄さんをお迎えし、確定申告や個人事業主がお金を管理する方法などについて伺いました。
◇仲原真澄さん
中小企業診断として、様々な企業の支援をされています。専門分野は、「M&A」「マーケティング」等。特に「コーチング」に力を入れていらっしゃいます。「教えながら一緒に考えていく」というやり方が、仲原さんの特徴です。
「BusiNest(ビジネスト)という施設には、創業に興味・関心がある方や創業を目指す方に、ビジネスの進め方や成長を支援するプログラムがあります。講習会や個別相談会もありますので、ホームページをチェックし、ぜひ活用してください。」と仲原さん。
「メキシコの漁師とコンサルタントの話」
最初に、ワークライフバランスについて考えました。何が自分にとって大事であるか。お金を稼ぐこと?家族との時間を楽しむこと?そのベストなバランスは、ご自身が決めることです。自分はどれだけ稼いでどれだけ休むのか。取り組む前に、真剣に考えて欲しいところです。そして、自分でバランスをコントロールできる力を身に着けてもらいたいと思います。
目標金額の設定、利益を計算するときに大切なこと。
個人事業の事業主の人件費は、経費になりません。利益から捻出することを想定し、確保しておくことを忘れずに。
「売上高」を決める際、とても重要な「単価」。算出するために、様々な基準法があります。それぞれの考え方について分かりやすく教えていただきました。
確定申告の方法は、事業形態によっても違います。事前に専門家(商工会や税理士)に相談しましょう。
補助金を受けたい場合は確定申告が必要です。マイナンバーの導入により、今後、税務署への申請は完全にペーパーレス化します。申請はe-Tax(オンライン)で行いましょう。
お金の管理については、プライベートと事業の仕分けがとても難しいです。通帳は可能ならもう一つ作成し、分けられるといいです。お金の貸し借りがあった場合の現金出納帳は、「事業主借」「事業主貸」で処理をします。
通信費などが事業と合算しているときは、自分で比率を算出し、按分します。プライベートで使用したほうを「事業主貸」として処理します。毎月ではなく、決算時仕分けでも大丈夫です。
会計ソフト大きく分けて2種類のタイプがあります。インストール型は、店舗でソフトを購入するタイプ。クラウド型はサブスク定額制。
現在、会計ソフトを利用している方の85.5%がインストール型を使用しています。メリット・デメリットを踏まえて、ぜひご自分に合ったものをチョイスしてみてください。
これまでのお話を踏まえて、ワークに取り組んでみました。
実際に取り組んでみた受講生の皆さんからの様々な質問に対し、仲原さんが丁寧にアドバイスをしてくださいました。
最後に、仲原さんと商工会さんと。
次回、第3回目の講座は10月25日(金)に開催。
『起業時に知っておきたい 伝わるでデザインのチカラ』
修善寺燕舎(株式会社89hachiⅽk) 代表取締役・デザイナーの勝野美葉子さんをお迎えし、デザイン力の取り入れ方や、SNSやチラシへの活かし方のコツなどを伺います。